鎖骨の出っ張りの痛みにも筋膜調整は有効!
目次
鎖骨の出っ張りの痛みにも筋膜調整は有効!
筋膜調整セラピスト
TRIGGERの中村です。
鎖骨の出っ張りが痛い
肩を動かした時に鎖骨の出っ張りに違和感がある
など
鎖骨の出っ張り部分の症状で悩んでいる方もサロンをご利用いただいております。
今回は鎖骨の出っ張りの痛みに対して筋膜調整を行った結果をご紹介させていただきます。
鎖骨の出っ張りとは?
鎖骨の出っ張っている部分は『胸鎖関節』と呼ばれる場所になります。
胸鎖関節とは、鎖骨と胸の骨である胸骨とで作られる関節のことです。
胸鎖関節の役割としては、肩や肩甲骨を動かす時に非常に重要な役割を果たしていると言われています。
肩の関節や肩甲骨が動く時には必ず鎖骨が動きます。
胸鎖関節の動きとしては、上下、前後、前方に回る・後方に回るという動きがあり、
肩や肩甲骨の動きに連動して胸鎖関節として動いています。
鎖骨が適切に動くためには、胸鎖関節の適度な安定と可動性が必要になります。
また、胸鎖関節は“関節”という名前が付いてはいるのですが、骨どうしの関節としての安定性は強くありません。
そのかわり、鎖骨と胸骨にある靭帯によってとても強く固定されているため、胸鎖関節の脱臼などは非常に珍しく、
交通事故など強い力が体の外から加わらないとなかなか壊れることはない関節です。
鎖骨、鎖骨の出っ張り、胸鎖関節の痛みと筋膜の関係
鎖骨の出っ張りの痛み、胸鎖関節痛など、一見、関節の問題かな?と思われるような症状であっても
筋膜のつながりの中で痛みがでてしまい、あたかも“関節痛”のように振る舞っている場合があります。
例えば、胸鎖関節の痛みで特に問題になりやすい筋膜のつながりがこちらです。
いくつかある筋膜のつながりの中でも、鎖骨の出っ張りのところに症状が出やすいつながりになります。
(今回ご紹介したつながりだけではない場合もあります)
この黄色で示した場所のどこが硬くなっても、鎖骨の出っ張りの痛みや違和感に影響を与える可能性がでてきます。
胸鎖関節の痛みに対して筋膜調整が有効であったケース
ケース紹介
Aさん(20代,男性)
4ヶ月前にトレーニングで懸垂をしてから右の胸鎖関節の痛みが出現
同じころから、右の肩〜手まで全体的な重だるさ、首まわりの固さやコリも出現
仕事中、手を使う作業をしていると、鎖骨の出っ張りが熱を持つように痛くなり、腕全体が重たくなってくるようでした。
また右腕を上に上げようとすると、途中から胸鎖関節の痛みが出てきて真上まで挙げられなくなっていました。
レントゲンなどの画像所見は全く問題なく、自分でほぐしたりできるトレーニングをしていても変化がなかったので
筋膜調整を決断されたとのことでした。
筋膜の動きが悪くなっていたところと実際に施術したところ
筋膜の動きの悪いところをチェックして、初回に施術した場所はこちらです。
初回の施術では右肩を上げた時の痛みはなくなり、真上まで上げられるようになりました。
胸鎖関節自体の症状は仕事中の手作業でひどくなるので初回は経過をみることになりました。
Aさんの経過
2回目の施術では、肩の上げにくさは無くなっていて、
胸鎖関節の違和感と右腕の重だるさは軽快しているものの、まだ残っていました。
2回目の施術場所はこちらです。
腕のだるさが残っていたことと、手作業によって胸鎖関節の症状も強くなってくることを考慮して、
腕の方まで施術範囲をひろげていきました。
施術後は腕のだるさはなくなり、胸鎖関節の方は経過をみていきました。
後日連絡があり、腕のだるさはなくなり、胸鎖関節は痛みはなく違和感のみ残っているとのことでした。
その後は数回にわたって、胸鎖関節の違和感・腰痛・膝痛・肩甲骨内側のコリ・両手首の湿疹など、
いろいろな症状の施術も行っていき、初来店より半年でほぼすべての症状が解消され、
現在では快適に仕事ができるようになりました。
まとめ
胸鎖関節の痛みや違和感といった、一見“関節の問題”とされるような症状だったとしても、筋膜調整で変化していく可能性は大いにあります。
特にレントゲンなどの検査では異常がないけど症状として自覚している場合は、原因が骨や関節ではないことが多いです。
加えて、筋肉のストレッチやマッサージ、姿勢を良くしたり筋力を鍛えるなどしても変化がない場合は、筋膜が悪さをしているかもしれません。
筋膜の動きが悪くなると、想像している以上に複雑な症状を出すことがあります。
逆にいえば、それだけ筋膜調整には可能性があるということです。
お問い合わせだけでも結構ですので、お気軽にご相談くださいませ。
お役に立てるかもしれません!
TRIGGER