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あぐらで膝が痛い時の原因と解決方法とは?

股関節, お悩みの症状(部位),

 投稿者:TRIGGER

あぐらで膝が痛い時の原因と解決方法とは?

 

筋膜調整セラピスト
TRIGGERの中村です。

 

・あぐらをかくと膝が痛くてできない

・あぐらをかいていると足がしびれてくる

・あぐらをかくと膝の外側がはずれそう

意外に多いのが、あぐらをかくときの膝の不調です。

 

今回は、「あぐらをかくと膝がはずれそう」という症状に対して、
筋膜調整を行った結果をご紹介させていただきます。

 

あぐらをかくときに膝が痛くなる原因

まず『あぐら』という姿勢を紐解いてみましょう。

あぐらに必要な股関節の動き

あぐらをかく時の股関節の動きは

・外旋
・外転

という動きになります。

簡単にいうと外股になるように関節が動いています。

また、平らな床面であぐらをかく場合は、股関節が90度ほど曲げる必要があります。

あぐらをかく時に必要な股関節の動きをまとめると、

・しっかりと曲がる(屈曲)
・外に捻る(外旋:つま先が体の内側へ向く)
・外に開く(外転)

となります。

逆に、この3つの動きのうち、どれかが不十分であればあぐらはかきにくくなります。

 

あぐらに必要な膝の動き

股関節の動きが重要なのは言うまでもありませんが、意外に大切なのが膝の動きです。

あぐらをかく時に必要な膝の動きは何なのでしょうか?

まずは1つ目は、十分に膝が曲がることです。
これは皆さん納得だと思います。

ではもう一つは何か。

実は膝のわずかな捻りや横方向への動きが必要になります。

この微妙な動きが少なくなったり、逆に多くなったりするせいで
膝の内側や外側に痛みがでることも多いのです。

 

股関節と膝はお互いが補完し合う

股関節と膝はお互いの苦手を補完し合うように動いています。

例えば『あぐら』。

股関節が硬くてしっかり開かない、または、外股が十分に作れない、とします。

動かない場所はそのままで、それでもどうにか『あぐら』をかこうとすると、
膝が股関節の動きをカバーし始めます。

動かない関節の分を、普段よりも膝の動きを大きくすることでカバーするのです。

 

これで『あぐら』がかけるようになったので一件落着!

 

ではありません!!!!!

 

何か問題でも?

大アリです!

「股関節の動きを膝がカバーする」

これが大問題なのです。

膝の主な動きは曲げるか伸びるかです。
捻りや横方向の動きは、そもそも少しずつしか動きません。

ということは、股関節の動きをカバーするために、
少ない膝の動きを無理して動かしているとしたら・・・

いずれ膝に負担が集中して、膝の痛みや関節が外れるような感覚が強くなってくるでしょう。

もちろん逆もしかりで、膝の動きを股関節でカバーすることもあります。

実際に整形外科で勤務していたときも、あぐらで膝が痛い時に股関節やそのまわりの筋肉を調整すると痛みがなくなる場合や

あぐらで股関節の開きが悪い場合に、膝の関節や筋肉を調整することで解決できたことも経験しております。

 

やはり、動くべきところがしっかりと動くことが『あぐら』に限らず全ての動きにとって重要なのですね。

 

あぐらと筋膜の関係

では、『あぐら』が問題なくかけるようになるためは、関節の動きや筋肉の柔軟性だけで十分でしょうか?

 

ここで忘れてはいけないのが『筋膜』です。

筋膜は筋肉自体を包み、隣り合う筋肉どおしをつなぎ、全身をボディスーツのように覆います。

また、筋膜の線維は関節を包む関節包と呼ばれる袋までつながっているため、
筋膜が原因となって『関節痛』のように振る舞っているというケースも珍しくありません。

 

そして、あぐらや開脚で膝や股関節が痛い方を施術していく中で、
高い頻度で硬くなりやすい場所がだんだんと分かってきました。

 

それがこちらです。

全員に完璧に当てはまるわけではありませんが

『足を内側へ閉じる・外側へ開く』ときの筋膜のつながり

『足を内側へ捻る、外側へ捻る』ときの筋膜のつながり

この2つの筋膜のつながりのどこかで動きが悪くなっていることが多いように思います。

 

 

あぐらをかく時に膝の外側がはずれそうになる症状に対して筋膜調整が有効だったケース

 

ケース紹介

コンテンポラリーダンスをされているAさん(女性)

7年前に右膝を痛めたそうですが、それに加えて

・4年前からあぐらや開脚での右股関節の内側が痛い
・2年前からあぐらをかく時に膝がはずれそうであぐらがかけない

とのことでした。

 

まずは、あぐらがどれくらいかけるのかチェックです。

確かに右側のほうが開く角度は少ないようです。

そして、右膝の外側には違和感、外れそうな不安な感覚もあるとのことでした。

 

 

筋膜の動きが悪かった所

Aさんの筋膜の動きが悪いところを探していくと、このような場所にみつかりました。

先ほどお伝えした筋膜のつながりの中の数箇所に動きの悪いところが見つかりました。

今回は、特に動きの悪かった水色の部分を重点的に筋膜調整を行うようにしました。

 

 

筋膜調整の結果

実際に筋膜調整をした結果がこちらです。

脚を開く角度がひろがったのと、右膝の外側の違和感や外れる感覚もなくなりました!

もも裏外側の筋膜調整をした時点で、あぐらもかなりかきやすくなっていたので、
7年前の膝のケガがきっかけで、股関節の開きが悪くなっていたり、今現在の膝の外れそうな感覚に
なっていたのだろうと考えました。

 

まとめ

膝や股関節が痛くてあぐらがかけない時に股関節や膝関節の動きをチェックすることも重要なのですが、
それよりも前に筋膜の状態をチェックすることで、痛みや動かせる範囲の変化を感じれる可能性は非常に高いです。

もちろん、関節自体が固まっている場合はむずかしいかもしれませんが

・レントゲンでも異常がない
・ストレッチをしようとしても痛くて伸ばせない
・股は開くのに股関節の付け根や膝が痛い
・関節の施術や筋肉を鍛えても開脚ができない

このような場合はお役に立てる可能性がありますので、ぜひ一度私たちにご相談ください。

 

TRIGGER 中村

私たちが執筆しています。

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