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長時間座ると出る腰痛が治った!あなたはどちらのタイプ?原因と解消法を解説

お悩みの症状(部位), , 身体について

 投稿者:TRIGGER

長時間座ると出る腰痛が治った!あなたはどちらのタイプ?原因と解消法を解説

筋膜調整セラピスト、理学療法士の半田です。

先日「長時間座っていると腰が痛くなる」「長時間座っていた後に立つと腰が痛い」という方が、理学療法士の先生からのご紹介でご来店。お尻とふくらはぎの筋膜を整えた結果、腰痛は驚くほど無くなりました。マッサージや鍼治療では治らなかった腰痛でしたが、筋膜調整の効果は持続すると喜んでいただきました。

こちらのページでは、長時間座っていると痛くなる腰痛の原因と解消法を2つのタイプ別にご紹介しています。まずは、あなたがどちらのタイプかを確認してみてください。2つのうち、1つのタイプの方は、筋膜調整が有効になります。筋膜調整をした場所とご自身でできるケア方法を解説しましたので、最後までご覧ください。

「長時間座っていると腰が痛くなってしまうので仕事にならない」「座ったままじっとしていられない」という方には、解決への糸口になると思います。お客様からの感想もいただきましたので、ぜひご一読ください。改善の様子がおわかりいただけますので、筋膜調整を迷われている方のご参考になるかと思います。

長時間座っていると出る腰痛の原因

座っているときの姿勢と腰痛

長時間座っていると腰が痛くなる人には、2つのタイプがあります。2つのタイプによって対処方法が異なります。あなたはどちらのタイプですか?

良い姿勢で座っても辛くない・腰痛が強くならないタイプ

このタイプの場合は、悪い姿勢で座っていること自体が腰や腰回りの筋・筋膜に負担をかけていて、痛みを誘発している可能性があります。良い姿勢を取ることを常に心がけることで腰痛は改善していくでしょう。良い姿勢で座る簡単な方法が2つあります。下の写真を参考に実践してみてください。ただし、強い意志を持って取り組んでくださいね!なぜかというと、そもそも良い姿勢を取ることで腰痛を改善していくには痛みが減ってくるまでに時間がかかるからです。最低3ヶ月間は毎日取り組んでださい!しっかり取り組めば、時間はかかりますが、長時間座っていても腰痛は出なくなってきますよ!

良い姿勢で座る簡単な方法

1.坐骨で座る

2.背もたれにお尻を付けてから座る

 

良い姿勢で座ると逆に辛いし、腰痛が強くなるタイプ

人間のからだはよく出来ていて、痛みの少ない姿勢を取ろうとします。これは人間の本能です。痛いのは嫌だからです。これを「疼痛回避姿勢」といいます。良い姿勢を取ると逆に辛いし、痛くなるタイプの方は、悪いとされる姿勢をすることで痛みから逃げているんです。つまり、「そもそも悪い姿勢にしていないと座れない」状態です。なので、逃げているものを無理やりいい姿勢に戻そうとすると痛みが悪化したり、繰り返しの刺激が加わり痛みがなかなか減ってきません。「良い姿勢で座ると辛い」という方は、無理やり良い姿勢で座るのは避けてください。このタイプの場合は、どこかの組織が強い制限を受けている場合が考えられます。自分だけで解決しようとすると、いつまでたっても治りません。腰痛がなかなか治らない落とし穴がここにあるんです。まずは専門家に直接施術してもらうことをおすすめします。

椎間板と腰痛

「椎間板ヘルニアがある」「椎間板が潰れている」。。。だから痛い。レントゲンをとると指摘されることが多い原因の1つです。立っているときよりも、座っているときの方が椎間板には強いストレスがかかります。さらにいうと、座ったまま腰を曲げると、椎間板には一番強いストレスがかかります。なので、腰を丸めた悪い姿勢で座り続けていると椎間板が潰れてきます。これは間違いないでしょう。しかし!だからといって腰が痛くなるとは限らないんです。下の表を見てください。これは、腰痛が『ない人』3,110名のMRIやCTを撮影した結果です。腰痛が『無い』人ですよ。なんと!50代では80%、つまり、10人に8人は椎間板が潰れていたのに腰痛が無かったんです。『椎間板が潰れていても腰痛にはならない』ことがおわかりいただけたでしょうか? また、良い姿勢を取ると椎間板への負担は減ります。なので、椎間板が潰れていることが腰痛の原因だと言われた人は、良い姿勢をすれば椎間板へのストレスも減って痛みは少なくなるはずです。良い姿勢をすれば楽になる人は、良い姿勢を心がけましょう! それとは逆に、良い姿勢をしても腰が辛い、減らないという方は椎間板の影響ではないと考えましょう。

少しまとめます。
長時間座っていると腰が痛くなる人は、まず自分のタイプを確認します。

1.良い姿勢で座っても辛くない・腰が痛くならない人
悪い姿勢のせいで、椎間板や筋肉・筋膜がストレス受けている可能性があります。良い姿勢で座ることを心がけましょう。
良い姿勢で座るためのおすすめの方法は2つ。
1つ目が「坐骨ですわる」
2つ目が「背もたれにお尻を付けてから座る」

2.良い姿勢で座ると逆に辛いし、腰痛が強くなる人
どこかの組織で強い制限を受けている可能性があります。無理に良い姿勢で座ることは避けましょう。

では、2番目のタイプの場合、一体何が腰痛を引き起こしているんでしょうか?
その鍵になるのが『筋膜』です。
 
 

筋膜の異常

2番目のタイプの場合、もっとも多く原因になっているのが『筋膜』です。

筋膜とは、筋肉を包んでいる膜です。

筋膜には、痛みの原因になる神経があります。その数、なんと筋肉の10倍!
筋膜は、筋肉よりも痛みの原因になります。

健康な筋膜は、ヒアルロン酸が潤滑油の役割をしてくれるので、お互いに引っかかることがなく「滑る」ことができます。
しかし、ヒアルロン酸がベトベトして、水のりみたいになってしまうと、滑らなくなり痛みがでます。
これが、長時間座っていると出る腰痛がなかなか治らない原因です。
筋膜で、強い制限を受けてしまっているんです。

ここでは詳細は省略させていただきますが、もう少し詳しく知りたい方はこちら▼のページをご覧ください。「筋膜調整とは」
 
 

昔の怪我の影響

では、どんなときにヒアルロン酸がベトベトになってしまい、腰痛の原因になってしまうのでしょうか?
その代表的な一つが、昔の怪我です。その他にも、手術、使いすぎでもヒアルロン酸はベトベトになります。

長時間座っていると出てくる腰痛を解消するためには、今感じている腰痛よりも昔に「手術」「怪我」「使いすぎ」などが無かったかを思い出すことが解決への鍵になります。図の中で思い当たることはありませんか? みなさんが痛いのは腰ですが、腰以外のことも全部思い出してください!

 
 

脚の筋膜の異常が腰痛になって現れる

筋膜は不思議です。怪我などの影響で筋膜が硬くなると、からだの中でかばってくれる場所を探して、そこを硬くしてしまうんです。
例えば、膝の手術をして硬くなった膝の筋膜をかばうために、腰の筋膜が勝手に硬くなる場合があります。
腰は怪我していないのに、古傷をかばうために勝手に硬くなってしまうのです。かばった結果、腰痛になります。
この場合の腰痛は、膝の硬さをかばって出来たものなので、膝の筋膜を整えると腰痛が治っていきます。
 
 

筋膜調整の結果(長時間座っていても腰痛が出なくなった方の実例)

では、長時間座っていても腰痛がでなくなったAさんの実際の例をみてみましょう。

Aさんの腰痛は左側に出ていました。
長時間座っていたり、長時間座っている状態から立つとき、寝て起きたあと、トレーニングすると左の腰痛は強くなるようです。

まず、Aさんのタイプを確認。
姿勢に気をつけても、運動をしていても腰痛は改善していません。
つまり、2つ目のタイプです。なので、良い姿勢で座ることは指導しません。
強く制限されている筋膜を治療することが必要になります。

次に、筋膜の影響を探るために、昔の怪我を確認します。
すると、22年前に左の腰痛を抱え、整形外科に通いながら、アスリートとしてスポーツを続けていた事実がありました。
同じ時期に、左ももの肉離れもしていました。
当時の腰の使いすぎと、左ももの肉離れが今の腰痛の原因になっていると考えました。

 
 

筋膜が悪かった場所

筋膜調整では、全身420箇所から筋膜の悪い場所を探しだします。
昔の怪我を手がかりに確認したところ、下の図の場所に硬さがありました。

腰痛を感じている場所、昔の怪我とは違う場所にありました。

22年前の腰の使いすぎ、肉離れをかばって、その近くのお尻、ふくらはぎの筋膜を硬くしていることがわかりました。
上の図の緑の部分4箇所に筋膜調整をすることに決めました。

筋膜を整えた結果

緑の部分4箇所の筋膜調整をした結果、その場で感じていた腰痛は無くなり、「楽になった」とおっしゃっていました。
ただし!Aさんの場合は、長時間座っていたり、長時間座っている状態から立つとき、寝て起きたあと、トレーニングするとでる腰痛なので、その場での正確な判断はできませんでした。判断は次回まで保留しました。
 
 

筋膜調整後の様子(数カ月後の状態)

2回目(初回から1ヶ月後)のご来店時には、腰痛はほとんどなく、トレーニングで重いものを持ち上げると少し痛みが出る程度になっていました。
ついでに、5年前からあった肩こりや首コリもかなり良くなっていました。

3回目(初回から2ヶ月後)のご来店時には、腰痛も肩こりもなく、通っていたマッサージにも行かなくて良くなっていました。

これらの結果から、Aさんの「長時間座っていると出る腰痛」の原因は、お尻とふくらはぎの筋膜が硬くなっていたことだとわかりました。

お客様(Aさん)の声「気づいたら腰痛がなくなっていた」

いらっしゃる前にどんなことで悩んでいましたか?また、それはいつからですか?
A:腰痛(1ヶ月前くらいからひどくなる)、肩こり(数年前)。

そのお悩みを治すために、今まで何をしてきましたか?
A:マッサージ、鍼治療

それによって、何か変化はありましたか?
A:一時的に施術直後には痛みが軽くなったような気がする

こちらで施術を受けたあと、悩んでいた症状(痛みや出来なかったこと)はどうなりましたか?
A:気がついたら腰痛がなくなっていた。
長時間座っていても痛みが出ないようになった。
トレーニングで床からバーベルを持ち上げる動作をしても腰がつっぱる感じがなくなった。

これまでに受けてきた治療と比べて、こちらの施術は何が違いましたか?
A:効果が持続する。

同じようなお悩みを抱え、当サロンで施術を受けようか悩んでいる方に一言お願いします。
A:肩コリがひどいときには、3日に1回くらいマッサージに行っていたが、ここに来るようになってからは月に1度行くかいかないかくらいに激減しました。トリガーは、1回の値段が高く感じるかもしれないが、トータルでみたら全く違うと思う。

セルフケア方法

Aさんには、以下の筋膜のセルフケア方法をお伝えし、実践していただきました。実際の施術結果から、効果のあったポイントに絞って実施するので、とても効率がいい方法です。脚に怪我をしたことがある人は是非試してみてください。
 
 

自分でやる筋膜のマッサージ

ふくらはぎの筋膜を、自分の膝を使ってマッサージします。硬くて、痛い場所を集中して、しっかりと動かしながらマッサージしてください。「気持ちがいい」と感じるところはやらないでください。残念ながら良くなりません。あくまでも「硬くて、とても痛い」ところをマッサージするようにしてください。時間は3分くらいがいいでしょう。だんだん、痛みが減ってきますので、減ってきたら終わりにします。痛みが強いので途中でやめたくなりますが、ここは我慢! 騙されたと思って続けてみてください!

 
 

テニスボールを使った筋膜のマッサージ

お尻の筋膜をテニスボールを使ってマッサージします。硬式のテニスボールがおすすめです。硬すぎず、やわらか過ぎず、ちょうどいい圧で筋膜をマッサージできます。私自身、硬式のテニスボールを使っています。

 
 

まとめ

長時間座っていると出てしまう腰痛。多くの原因は『筋膜』にあります。
昔の怪我や手術などで硬くなった筋膜をかばって出ている腰痛の可能性があります。
良い姿勢で座っていても改善しない腰痛の場合は、一度専門家の施術を直接受けていただくことをおすすめします。その上で、セルフケアを実践してくみてださい。

どうしていいかわからない方は、まずはお近くの専門家にご相談ください!
当サロンでもご相談可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

みなさんの腰痛がなくなることを祈念しております!

筋膜調整サロン『TRIGGER』
筋膜調整セラピスト、理学療法士 半田 学
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