【体を反らすと腰が痛いバレエダンサー必見】バレエダンサーの腰痛にも筋膜調整は有効!
目次
【体を反らすと腰が痛いバレエダンサー必見】バレエダンサーの腰痛にも筋膜調整は有効!
筋膜調整セラピスト
TRIGGERの中村です。
今日はバレエダンサーの「腰痛」について筋膜調整が有効だったケースをご紹介いたします。
バレエダンサーに多い腰痛
バレエダンサーの腰痛は、プロで約92%、アマチュアでも84%にみられると言われ、
バレエダンサーの抱えるケガの中でも比較的多いトラブルだと考えています。
また、腰痛のあるプロダンサーの実に43%がレッスンに支障のある腰痛を持っていて、
その中でも、なんと10%は休職の経験があるとも言われています。
サロンでバレエダンサーを施術する時に、膝や足首の訴えも多いですが、
腰痛も併発していることも非常に多く経験しているため、データ結果にも
納得できます。
ではバレエダンサーの腰痛は何が原因なのでしょうか?
バレエダンサーの腰痛の原因
腰痛の治療をしていく時に、まずはどんな姿勢や動きで痛みが出てくるのかを確認する必要があります。
痛みのでる姿勢や動きがある程度わかってくると
・腰にどんな負担がかかっているのか?
・どんな動きをすると悪化するのか?
・どんな動きだと痛みが出にくくなるか
など、腰痛を改善していくために必要な情報がそろってくるからです。
では、バレエ中に腰痛が出現する動きにはどんなものがあるのでしょうか?
腰痛の経験のある、または現在訴えているダンサーの多くは
腰を反る動作
で腰痛が出現すると言われています。
バレエ特有の姿勢で考えると
・アラベスク
・カンブレ
などがこれにあたります。
特にアラベスクは、胸と腰を反らし、脚を体の後ろに蹴り上げるポーズになるため
ふくらはぎ−もも裏−お尻−腰−胸の後ろの筋肉を強く、そして持続させて使うので
負担が大きくなる姿勢の1つに挙げられます。
バレエダンサーの腰痛に対して筋膜調整が有効だったケース
ケース紹介
海外のバレエ学校に通うAくん(学生)
帰国に合わせて筋膜調整を受けに来られました。
半年前から腰痛がでてきて、痛みは増えたり・減ったりと波があるようです。
現在、腰痛がでる動きを聞いてみると、やはり腰を反る時に痛いとのことでした。
バレエの動作では、アラベスクやジャンプしながら体を反らす時に特に腰痛が強くなるようです。
筋膜の動きが悪かった所
Aくんの場合、過去に足や太もものケガをした経験があったことがわかりました。
そのため、現在の痛みが出ている場所以外の、足やふとももの筋膜の硬さもチェックしていきます。
その結果はこれでした。
腰まわりも確認しましたが、明らかに筋膜の動きが悪かったのは足や太ももがほとんどでした。
痛みが腰にあったとしても、過去のケガが影響して、腰に負担をかけていることも珍しくはありません。
痛い場所の治療だけではよくならない場合は、他のところに原因がある可能性が高いです。
筋膜調整の結果
実際に筋膜調整をした結果がこちらです。
施術前の動きと同時に見てみましょう。
腰を反らしても痛みはなく、反らせる角度もかなり増えました。
そして施術のあとには、腰痛予防のために呼吸をつかったお腹まわりを安定させるトレーニングの指導も行いました。
筋膜調整で痛みや動かせる範囲を変化させてあげた後であれば、トレーニングの効果も抜群です。
腰を反らして痛みがでる方の多くが、
・お腹の前側に力が入りにくい(入っても特定の筋肉だけ)
・お尻の筋肉に力が入りにくい
・もも裏や背筋ばかり力が入ってしまう
という傾向が強いので、
可能な限り「動きの癖」と「偏ったトレーニング」を修正していきました。
まとめ
バレエダンサーの腰痛は腰を反らす動作で痛みが出やすいことがわかりました。
その理由は、バレエ特有の腰を反らす動きを反復してしまうからだと考えています。
そして、足や太もも、腰までつながる筋膜の動きが悪くなり、痛みや動かしにくさが現れてくるようです。
体の柔らかいバレエダンサーにとって、筋膜調整はさらに柔軟性を高めてしまうようなイメージがありますが、
今回のAくんのように、バレエダンサーにとっても筋膜調整は非常に有効であることがわかりました。
一見、体は柔らかくみえても、筋膜の硬さは別問題であることも多いので、
バレエダンサーであっても、長引く腰痛には一度筋膜の状態を調べてみることを強く推奨します。
TRIGGER 中村