親指の痛みが激変した意外な施術方法とは!?
目次
親指の痛みが激変した意外な施術方法とは!?
筋膜調整セラピスト
TRIGGERの中村です。
「親指が痛い・・・」
マウスを使う時、物を持つ時、親指の付け根が痛い!!!
なんて事はありませんか?
病院にいくと「母指CM関節症」や「腱鞘炎」と言われることが多いですね。
日常の生活でも、コップを持つ、ドアノブをつかむなど、手を使うほとんどの動作で親指を使います。
一つ一つの動作はそれほど大きな負担ではないかもしれませんが、小さな負担でもたくさん使えば過用による痛みが出ることも少なくありません。
今回は、親指の付け根の痛みと動かしづらさに対して、意外な施術方法を組み合わせることで状態が激変した方をご紹介させていただきます。
筋膜調整で狙う筋膜は2種類ある
筋膜を施術するときには大きく分けて2種類の筋膜を対象にしています。
1つは「深筋膜」といって、筋肉自体を包んでいて筋肉を形作っている筋膜であり、かつ、隣り合う筋肉・筋膜どうしをつなぐ筋膜になります。
一概には言えないのですが、ばね指や腱鞘炎、親指のCM関節の痛みは、深筋膜への施術でかなり良くなることを多く経験しております。
もう1つは「浅筋膜」とよばれる筋膜で、皮ふや脂肪と合わせて皮下組織と呼ばれたりもします。
浅筋膜への施術は整形外科的な痛みや不調よりは、冷えやむくみといった自律神経トラブルの時に施術することが多い場所になります。
また、浅筋膜の調整の仕方は深筋膜を調整する方法とはまったく別モノになります。
※浅筋膜への施術の一例です。不調の種類によって施術方法が代わってくるのですが、その中の1つをご紹介いたします。
親指の痛みで悩むAさんの場合
元に戻ってしまうもどかしさ
今回ご紹介させていただくAさん。(ご本人さまの許可を得て掲載させていただいております)
左親指の痛みで仕事や日常生活にも支障がでてきているとのこと。
初回の施術前の様子はこちら
親指を動かしたときの痛みや動かしづらさがはっきりと確認できたので、まずは深筋膜に対する施術から開始しました。
初回の施術直後には症状もしっかりと変化し、段階的に良くなってくるだろうと予想していました。
しかし・・・
2回目の施術の時には痛みも動かしずらさも元に戻っていました。
2回目の施術も深筋膜の動きの悪い場所をもう一度入念にチェック
施術後は痛み、動きともにしっかりと変化していました。
そして3回目の施術前・・・
やっぱり戻っていたのです。
良くなったり戻ったりを繰り返しながらも快方に向かうケースも珍しくはないのですが、まったく元に戻ってしまうというのは、ご本人様もかなりご不安だったかと思います。
激変した3回目の施術・・・
いよいよ3回目の施術。
過去2回の反応を考え、今までとは違う視点を持って施術に当たりました。
深筋膜の施術をする場所を変えることでも対応はできましたが、過去2回の施術でも明らかに動きの悪い箇所を施術した結果であったため、深筋膜への施術にこだわらずに、あえて「浅筋膜」を調べることにしました。
浅筋膜は自律神経トラブルに連動して硬くなりやすい場所なのですが、整形外科的な不調の場合でも長期間続いているケースでは、浅筋膜にも影響を及ぼす可能性があるんです。
また、就寝時にも症状があり、Aさんの親指の症状が活動をしていない時にも生じている点も、浅筋膜を調べた理由の一つでした。
実際に浅筋膜を評価してみると・・・
ありました!
動きが悪く、刺激に対しても過敏な領域が!
Aさんの浅筋膜の動きが悪かった場所はこちら
実際に浅筋膜を調整してみると、即座に親指の動きも良くなり痛みも減っていました。
ぬか喜びはできませんでしたが、これまでの深筋膜の施術でも同じような反応でしたので、浅筋膜の調整でも変化が見込める可能性を感じた時でした。
深筋膜の硬さが残っていた場所も追加して、最終的に3回目に施術した場所はこちら
そして4回目の施術日
まずは施術前に経過を尋ねてみると・・・
なんと!!!
3回目の施術後から親指の動きと痛みが激変したとのこと!
4回目の施術開始前には多少の痛みは残っていましたが、前回の施術前とは比べようがないくらいの変化でした。
4回目の施術は前回の続きを行い、最終的な反応はこちら
初回の施術前と4回目の施術後を比べてみると
クライアントさまも出口が見えてきて安堵の表情でした。
まとめ
整形外科的な不調は深筋膜という深い位置にある筋膜が悪さをしていることが多いのですが、Aさんのように浅筋膜の施術と掛け合わさないといけない場合もあります。
実際に浅筋膜の施術で、膝の痛み、アキレス腱の痛みが変化した方もいらっしゃいます。
その場合、整形外科的な不調に加えて冷えやむくみを抱えている方が多い印象です。
一見、足や腕の痛みとは関係なさそうな冷えやむくみといった症状も、筋膜の観点からすると、お互いに密接につながっていることが説明できます。
膝や足、手や手首の痛みに加え、冷えやむくみ・乾燥肌・アレルギー性皮ふ炎などの自律神経トラブルを併発している場合は浅筋膜に対する筋膜調整が必要になります。
整形外科的な治療は受けているけど症状が長引いている
良くなったり元に戻ったりを繰り返している
整形外科的な不調よりも前から冷えやむくみなどの自律神経トラブルを抱えている
そのような方はぜひ一度お気軽にご相談くださいませ。
TRIGGER 中村