有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)とは
有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)とは”
下の◯の部分(内くるぶしの前下方の突起のところ)が痛くなる障害です。
多くがスポーツ活動が盛んな10~15歳の思春期に発症し、原因は腱(後脛骨筋腱)が骨(舟状骨・外脛骨)を過剰にひっぱり炎症を起こすからだと言われています。
過剰に引っ張る状況は・・・
①急激な運動での負荷
②捻挫などの外傷
③繰り返しの力
④偏平足
なので、治療の目的は
1.腱(後脛骨筋腱)が骨(舟状骨・外脛骨)を繰り返し、過剰に引っ張る力を軽減させる
2.繰り返し、過剰に引っ張る力が加わらない環境にする
3.炎症を抑える
となります。
おのずと治療方法は一般的に
1.に対しては姿勢や動きを変えたり、ストレッチしたり、足底板を入れたり・・・
2.に対しては足底板を入れたり、痛い間は運動を制限して安静にしていたり・・・
3.に対してはアイシングや湿布をしたり・・・
基本的にこのようにしていれば手術をしなくても治るとされ、ダメなら手術と言われています。
ここで問題となることがあります。
「再発」です。
部活を休みたくない時期に仕方なく休んだ・・・
なのに復帰したらまた痛くなった
「外脛骨」が原因だと言われて手術をしたのにまた痛くなった・・・
結構あるんです。そういうことが。
それは「治療」だったのでしょうか?
他に原因、治療方法があるのでは?
そう思わざるを得ませんよね。
先日診させて頂いた小学生の女の子
診断名は「有痛性外脛骨」
結果からいいますと
足底板も運動制限もせずに痛みを解消出来ました!!!
行ったことは「筋膜調整」のみです。
有痛性外脛骨の痛みには「筋膜」が関係し
新しい治療方法として「筋膜を調整する」ということが有効であると思われました。
以下、少しご紹介。
小学生の女の子
急激な運動では痛くならない
長く歩いているとき(社会科見学や移動教室など)や
運動量が多いことをしたあとに必ず痛くなる
それは1年半前から続き、改善しない
足底板は考えたが成長で足が大きくなることを考えると・・・(お母さん)
中学に行っても今の競技を続けて欲しいので、今後手術なんてことにならないようにしたい・・・(お母さん)
やはり骨が出ている所は押すと痛い
そこにストレスがかかっていることは間違いないようだ
普通はこの骨にくっつく「後脛骨筋」という筋肉を治療しがちですが・・・
私の行っている筋膜調整では
他の多くの場所を触ってみて
原因となっていそうな筋膜の滑りが悪いところを探します。
筋膜の滑りが悪いところがあるから、痛い部分を過剰に引っ張ってしまっていると考えます。
実際検査してみると
脚の内側と外側を挟み込むような筋膜のつながりに滑りにくいところがありました。
特に「股関節」と「膝」と「かかと」に!!!
その他にも
脚を螺旋を描くようにつながっている腱膜にも滑りにくいところがありました。
特に「お尻」と「足首の前」に!!!
施術は以上の部分の滑りを良くするようにしました。
長く歩いてみないと出ない症状なので後日の報告を待つことに。
そして先日、お母様からメールでご連絡をいただきました。
「移動教室でも痛くならなかった!と本人は喜んでいます」と。
今回の施術では
痛い部分を引っ張るとされる「後脛骨筋」には何もしていません。
痛い部分にも触っていません。
足底板も入れていませんし。
ストレッチも指導していません。
もちろん、運動制限もしていません。
でも症状は無くなりました。
1回で。
もちろん、再発するかもしれませんので筋膜を調整することの効果は
今後を見守る必要があると思いますが
1年半も痛みが無くならなかった症状が1回で無くなったのは大きな変化です。
お子様が「有痛性外脛骨」と診断され、部活動を休むことを余儀なくされているお母様へ
安静にしているだけでは不安で、積極的な治療方法を探されているとしたら
筋膜を調整することで早い回復が望めるかもしれません。
【有痛性外脛骨の痛みが筋膜調整にて改善した症例紹介】
- 中学3年生男子 バスケ部の場合
- 中学1年生男子 サッカー部の場合
- 高校生女子 クラシック・バレエの場合
- 【なぜ有痛性外脛骨の痛みが筋膜調整で改善されるのか】
⇒有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)の痛みを改善する『筋膜調整』